用語集

韻と作詞で使う用語

完全韻、母音韻、パッチム、モーラ、押韻構成など、検索結果と歌詞分析に出てくる用語をまとめました。

完全韻

最後の母音から末尾までの音が完全に一致する韻です。最もはっきり響きます。

サビの締めなど確実に決めたい位置に向きますが、続けすぎると展開が読めて平板になります。

近似韻

語尾が近いものの完全には一致しない韻です。母音が同じで子音が違う、またはその逆の場合です。

現代の作詞で最もよく使われます。完全韻より選択肢が広く、言いたい内容を保ったまま音を合わせられます。

母音韻

母音だけがそろい、子音は異なる場合です。韻として主張しすぎずに行をまとめられます。

行の途中や、韻を目立たせたくない場面で使います。

子音韻

子音の構成が似ていて母音が変わる場合です。硬く打撃感のある印象になります。

ラップでインパクトを出すときによく使われます。

同音語

表記は違うが音が完全に同じ語です。無関係な二つの意味を一つの音に重ねられます。

言葉遊びや二重の意味を作るときの土台になります。

多言語クロス韻

異なる言語の語が発音上一致する場合です。英語のbabyは韓国語の베이비、日本語のベイビーと語尾を共有します。

歌詞の途中で言語が切り替わる箇所で、韻が途切れないかを確認するのに使います。

モーラ

日本語のリズムの基本単位です。促音・撥音・長音がそれぞれ一拍を占めます。

「さっか」は二文字でも三モーラです。歌詞では拍数がそのまま長さになるため、音節ではなくモーラで数えます。

パッチム(韓国語の終声)

韓国語の音節を閉じる子音で、韓国語の韻の決め手です。

母音が同じでも終声が違えば別物に聞こえるため、母音だけでは韻を判定できません。

アクセント(強勢)

英語で語のどの音節を強く発音するかです。英語の韻は最後の強勢母音から末尾までを比べます。

強勢の位置が違えば綴りが似ていても韻にはなりません。CMU発音辞書の表記をそのまま使っています。

押韻構成

複数行にわたる韻の配置パターンで、A-B-A-BやA-A-B-Bのように表します。

構成が一定だと安定感が生まれ、途中で崩すとその箇所が強調されます。

内部韻

行末ではなく行の内側で踏む韻です。

行末だけの韻に内部韻を混ぜると、長さを変えずに密度を上げられます。

韻密度

一定の長さの中にどれだけ韻の関係が詰まっているかを示します。内部韻と行末韻を合わせて数えます。

密度が高いと技巧は際立ちますが伝わりにくくなるため、曲に合わせて調整します。

多音節韻

一音節ではなく二音節以上がまとまって一致する韻です。

印象に残る韻の多くはこの形です。検索でモーラ数を指定すると集中的に探せます。

フロー

歌詞をリズムに乗せる運び方です。拍数、強勢の位置、息継ぎの場所が集まってフローを作ります。

韻が合っていても拍数がばらつくと歌いにくくなります。複数行分析で目標拍数を決めると均衡を確認できます。